2014年7月25日金曜日

ヌービュルジェ。

すこし前の盤ですがヌービュルジェのサントリー・ホール・ライブ(2007年)を久しぶりに聞きました。バッハのイギリス組曲第2番で始まり、ショパンのバラード第二番、ノクターン(op. 15-1)とつづき、ラ・ヴァルス、リストのロ短調ソナタを経て、古風なメヌエットまで。この人の演奏はとてもオーソドックスですが、言葉の本来の意味で、つまり奇をてらわずに正鵠をついた演奏になっているのですね。リストもとても巧い。驚かされることはほとんどないのだけど、聞いていると自然と力がこもり、音楽のうちに連れ去られていく、という感じです。日本でリサイタルがあれば実際に聞いてみたい若手のひとりです。

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