2014年6月28日土曜日

仏で“反アマゾン法”を可決 「町の本屋を守れ」

仏で“反アマゾン法”を可決 「町の本屋を守れ」 
 【パリ共同】フランスでインターネットによる書籍販売に関して、配送無料サービスを禁止する法案が議会で可決した。“反アマゾン法”とも呼ばれ「文化の保護」を理由に米ネット販売大手を実質的に狙い撃ちするものだ。
 「わが国が持つ本に対する深い愛着を示した」。法案が上院を通過した26日、フィリペティ文化相は語った。
 目的はフランス全土に約3500ある小規模書店の保護だ。「町の本屋」を文化の担い手と位置づけグローバル企業の攻勢から守ろうとの趣旨だ。無料配送は禁止され、値引きは商品を書店で受け取る場合に限られる。(東京新聞 2014年6月28日 16時28分)

2014年6月22日日曜日

第一次世界大戦リレーエッセー

 『図書新聞』(3164号、2014年6月28日)に「リレーエッセー 第一次世界大戦を考える」第25回として拙稿「見えるものと見えないもの──アルベールから大戦とヨーロッパを考える」が掲載されました。アルベールはソンム戦線の中心地のひとつで、ノートル=ダム・ド・ブルビエール教会のうえには、幼子イエスを高く捧げる金色の聖母マリア像が据えられています。1915年1月15日、砲弾を受けた聖母像は水平に傾きいまにも落ちそうな状態となりました。このとき英仏の兵士たちは「聖母マリア像が落ちるときには戦争が終わるだろう」と言ったと伝えられています。以前、第一次世界大戦の戦跡ツアーに参加したさい、このアルベールの聖母像も実際に目にすることができました。